家事

シングルタスクを家事で極める

 

「家事は好きですか?」一人暮らしをしていた頃私は「家事が大好き」でした。けど、子どもが生まれ専業主婦になると「育児と家事」。仕事をはじめると「仕事・育児・家事」とどんどんツラくなっていきました。「これが一生続くのか」「なんで一人でやっているのか」と悶々と考えながらの日々。

「専業主婦なら子育てと家事は当たり前」仕事をしても短時間だからなのか主張は認められない…朝にアイロンをかければギリギリだと言われ、何かある度にキャパが狭いと責められる。そんなときに救ってくれた本が「自信のつくりかた」です。

家事は自分のためにするものです。「自分のため」家事が一気に楽になりました。その手助けをしてくれたのが「シングルタスク」でした。

 

マルチタスクとシングルタスク

流行っていた考え方「マルチタスク」というがありました。「できるだけたくさんの仕事を同時に進めてたくさんの仕事を片付ける」という考え方です。

その頃私も毎日いろんなことに手を出しました。家事、仕事、読書、ジム通い、趣味のカラオケにまでいつも「同時進行できること」を探していました。限界を感じると「慣れれば楽になる」と頑張りました。

このマルチタスクの反対が「シングルタスク」です。これは目の前にあるひとつだけに集中して片付けていく方法です。タスクが終わる度に「達成感」が味わえます。ひとつの仕事に集中できるのででたくさん仕事が完了します。

 

マルチタスクをうまく組み合わせ

マルチタスクで家事をすると時間はあっと言う間に過ぎます。洗濯機を回しながら朝ごはんの用意とキッチンの片付け。洗濯物を干しながら「ごはん食べた?着替えた?」と子どもに声かけ。メイクをしながら持ち物の確認…。考えただけで何か忘れてそうですね^^;

マルチタスクで注意したいことは、たくさん手を出すので終わっていなくてもたくさんやった気になってしまうということ。TODOリストで管理すると手は付けたけど完了していないリストが残っていることがわかります。

マルチタスクを組み合わせるポイントは効率が上がるかどうかを見極めること。あとは慣れた家事を組み合わせること。

  1. 勝手にやってくれること(レンジ、洗たく機、炊飯器、ロボット掃除機)
  2. 単純作業や慣れた作業(食器を洗う、洗濯物をたたむ、掃除機をかける、毛玉を取る)

 

単純作業と一緒にできる「好きなタスクリスト一覧」を作っておきましょう。作業も終わって、好きな時間も過ごせます。時間が有効に使えてストレスもたまりません。休憩にもなり一石二鳥以上です!

  • 好きなyoutubeの番組
  • 録画しておいたテレビ番組
  • 観たかった映画
  • 聴きたいオーディオブック

 

 

「シングルタスク」で味わった達成感次につなげる

同時進行すると効率が悪くなるタスクは「シングルタスク」でやります。数分で終わるタスクもひとつずつ終わらせることに向いています。小さいタスクが終わる度に「達成感」を味わえるので、大きい仕事の「準備運動」に使うといいです。私がよくやる方法を2つ紹介します。(私はごはんをつくるスイッチが入りにくい^^;)

  1. 2.3分で終わる家事(布団をたたむ、お米を炊く、洗濯物を取り込んでおく、洗濯機をまわす、テーブルを拭く…など)をやってジワジワやる気を出す。「よし!やる気が出てきた!」ってところで「ごはん作り」
  2. 同時進行できるて私が好きな家事(食器を洗う、洗濯物をたたむ)を淡々とやってやる気が出たところで「ごはん作り」

 

 

———–編☆集☆中(2019/05/24)————

脳は「切り替え回数」が多いほど疲れる

「マルチタスク」脳が疲れるということがわかっています。違う作業をする度に脳が切り替わります。「コレをやりながらコレをする」と複数のことをやっている状態は脳はその間ひたすら「切り替え」をやっているということです。

この状態をずっと続けることはできません。集中力や判断力も低下して「やらなくていいこと」をやってしまったりと効率も悪いです。なのでできるだけ脳が疲れない「シングルタスク」で物事を進めるのが一番いいということになります。

  1. 食器を洗ってたら、コンロの汚れが気になった
  2. コンロ掃除をはじめたら、食器洗いが途中になった
  3. コンロがきれいになったら満足して、食器洗うのが面倒になった
  1. 米を研いで炊飯器にセットしたら、蓋が汚れているのに気づいた
  2. 炊飯器のフタを洗うついでに、他の食器も洗ったらスッキリした
  3. 洗濯が終わったので干して帰ってきたら米が炊けてなくてガッカリ

 

シングルタスクで家事をすると、この「いつの間にか脱線する時間」が減ります。ひとつの家事が終わる度に「達成感」も味わえます。1日いくつの家事をやっていますか?その数分「達成感」を味わうことができるんです。一度お試しください^^

 

 

目の前の作業に集中して脳を休ませる

脳をできるだけクリアにしておきたいものです。脳は放っておくとどんどんいろんなことを考えます。次にやること以外にも、昨日のママ友にいわれたこと、やりたいと思っていることなど…いろいろです。目の前のことに集中していないと脳はエンドレスに動き続けるんです。この状態で疲れないわけありません。

 

脳は放っておくといろんなことを考え続ける例

  • 掃除機をかけながら、洗濯物の山をみて「後でやろう」とため息をつく
  • 洗濯物をたたみながら「たまごがないから後で買いに行かなきゃ」
  • 食器を洗いながら「今日の晩ごはん」は何にしようかと考える
  • 幼稚園のお迎え中に「どんな順番で家事を終わらせようか考える」

 

「家事」をマルチタスクの訓練にするときは時間制限を設けてやりましょう。

シングルタスクでやると、脳が疲れないので夜寝る前まで気力が保ちます!できるだけ脳を疲れさせないようにするのがポイントです。

「マルチタスク」で家事を朝から晩までやっていると、脳が疲れてイライラします。集中力を1日中維持するなんで不可能です。判断力が低下してこんなことも起こります。

 

「シングルタスク」で家事をする方法

「マルチタスク」でずっと家事をやっていた人は「シングルタスク」で家事をするといろんなことが気になって集中できません。試しに「シングルタスク」で家事をやってみてください。

同時にやりたいことを見つけたり、今日の晩ごはん何にしようか、役所に行かなきゃ、アイロンかけるのあったかな、幼稚園の提出物…いろんなことが思い浮かびます。「こんなにやることがたくさんあるのに、ひとつずつなんて!」とイライラしました。

 

 

訓練だと思って「シングルタスク」で1つずつ終わらせる

基本シングルタスクが一番ですが、ウォーキングしながら音楽を聴く、オーディオブックを聴くとか、習慣化されて自然とカラダが動くことなら並行しても大丈夫です。

 

家事なら、食器を洗う、洗濯物を干すとかの頭を使わずにできる作業。慣れ具合にも寄りますので試してみましょう。上手くいけばラッキーです。

 

外出するときに靴を履くのを忘れることはないですよね。起きたらトイレに行ったり、歯を磨いたり洗顔したりしますよね。それくらい自然にできることとの同時進行はやっても大丈夫。

 

おすすめは、シングルタスクの訓練と思って何でも1つずつ終わらせることです。充実した1日を、1カ月を、1年を、一生を過ごすために「マルチタスクをやめる訓練」をやってみませんか?

 

同時進行がダメならどうしたらいいのか。ずっとマルチタスクでやってきた人にとって、ひとつのことだけするというのは精神的につらいものがあります(^-^;

特に「子育て中の家事」は、意識しないといつの間にかマルチタスクになってしまいます。作業が中断する度に「今何やってたっけ?」「そうだった洗濯してたんだ」と思い出し、作業に戻らないといけません。

どうやったら元の作業に戻れるのか、中断があってもひとつの作業を終わらせる方法を紹介します。

 

①まずは同時進行していることに気づく

気づくといつの間にかあれもこれもと手が出ています。

シングルタスクで作業をしていると、気づくことがあります。こんなにも同時進行しまくっていたのか!と驚くかもしれません。「主婦はマルチタスクの天才」と昔読んだのを思いだしました。それだけの作業をしているということです。

子どものオムツを替えていました。ふと部屋を見渡すと中途半端に進んでいる家事があちこちに散乱。ベビーバスに水が張ったままとか、ドライヤーが出たまま・・・。

 

 

②今やっていることを紙に書く、宣言する

マルチタスクに毒されていた私。どうしても無意識に「同時進行」してしまったり、つい目についたものの片づけをはじめてしまいます。その無意識を振り切って「一つのこと」を終わらせる方法があります。それは見えるところに「今やっていることを書いておく」

それが終わるまで他のことはしません。「食器をキッチンに運んでいる」なら途中でテーブルを拭いたり、珈琲を入れてみたり、残り物を容器に入れ替えたり…してると途中で戻ってこれます。

なんでもかんでも同時進行すると、すべてが中途半端な状態で残るのでただ忙しいって状況が続くことになります。

 

  • 「食器を洗っている」「コップを洗っている」
  • 「洗濯物を干している」
  • 「晩ごはんを作っている」
  • 「家計簿を付けている」
  • 「2段目の引き出しの整理をしている」

 

子どもがいるなら「ママ洗濯しまーす」って宣言するといいです。子どももシングルタスクで育てると集中力も育つのでオススメ。ぜひ真似してもらいましょう。

 

これなら(オムツ替えとか突然のおまま事とか)の中断があっても、戻ってこれます!戻って来れずに他の作業をしてしまって中途半端にできたことが溜まるということもなくなります。

 

これまでマルチタスクで何度フライパンを焦がしたことか。。。

 

③「ポモドーロ」を使ってひとつのことに集中する

ポモドーロのやり方は25分作業して5分休む」という時間管理の方法です。人が集中できる時間は30分というのに基づいてます。

 

【ポモドーロを使うときのポイント】

  1. 確実に邪魔が入らない時間をにする
  2. 25分で終わるように作業を分ける
  3. 25分作業したら5分間しっかり休む(休憩中はスマホは禁止。たった5分です。次の25分の為にしっかりと休憩しましょう)

 

 

割り込みタスクをメモしておく

「シングルタスク」で黙々と家事をしていると頭の中にいろんな考えが浮かびます。何かしたいことや考え事が浮かんだら、メモをとって今やっている作業を中断させないようにしましょう。

メモ取るより早く終わるなら、やってもいいですが(ゴミを拾うとかのレベル)やらないにこしたことはありません。

 

★朝のマルチタスク

メイクしながら、持ち物を考えてるウチに子どもに声をかけられる。

メイクをして髪を整えて、着替えも済んだハズなのに家を出ようと思ったら下だけ部屋着とか、靴下履いてない。

洗顔、コンタクト、歯磨きと準備終わっていたハズなのにヘアバンドがついてる。

 

一つづつ終わらせていれば、こんなことは無くなります。問題は中断したことに戻れないこと。意識して終わらせるようにして、中断したら元に戻ることができるのが大事。

 

    1. 家族日はシングルタスクの強化日にしましょう。前頭葉も鍛えられて一石四鳥くらいです(^^)

 

 

休憩時間、信号待ちに日記をつけ

電車待ちにメールチェックをし

時間があればブログを読んだり、調べもの

通勤時間の歩きスマホは当たり前、

これは後でまとめてやること、と後回し。

 

こんな記事もおすすめ